第61期王位戦七番勝負第3局

将棋

 木村一基王位に藤井聡太棋聖が挑戦する第61期王位戦七番勝負の第3局が8月4・5日(火・水)に兵庫県神戸市の「中の坊瑞苑」で行われ、藤井棋聖が木村王位を149手で破り、七番勝負の成績を3勝0敗とし、自身初の王位獲得にあと1勝と迫りました。
※日本将棋連盟WEBページより引用

棋譜解析結果

開始日時:2020/08/04 09:00
終了日時:2020/08/05 19:22
棋戦:第61期王位戦七番勝負 第3局
戦型:矢倉
持ち時間:各8時間
消費時間:149▲478△479
場所:兵庫・中の坊瑞苑
先手:藤井聡太棋聖
後手:木村一基王位

 序盤から終始先手のペースで進み先手が勝勢を築いた。珍しく、先手藤井棋聖が間違えていったん互角に戻った。しかしながら、後手木村王位が3手連続で疑問手を指し、再び先手勝勢となりそのまま先手が勝ち切った。

局面図

121手目▲2一銀

 図は120手目△3二玉の局面。この時点では先手+1,620と先手勝勢となっている。ここでソフト推奨手は▲3三歩なのに対して本譜は▲2一銀。この手が悪く評価値は先手+217と一気に差が縮まり互角に戻った。

128手目△3三銀

 図は少し進んで127手目▲4六銀の局面。評価値は後手+227でまだ互角ながら後手が持ち直してきた状況。ここでソフト推奨手は△1三銀であるが本譜は△3三銀。この手は疑問手で評価値は先手+277となったがまだ互角。

130手目△4三歩

 △3三銀に対して▲5二馬と寄った局面。評価値は先手+198と互角。ここでの△4三歩が連続の疑問手。ソフト推奨手は4三香であったが本譜は先手+992となり再び先手優勢と局面が先手に傾いた。

132手目△1四歩

 △4三歩に対して▲3二銀成と指した局面。評価値は先手+1,095と先手優勢。ここでの△1四歩が3手連続の疑問手。評価値は一気に先手1,850となり先手勝勢になった。
 その後も先手が着実にリードを広げてこのまま勝ち切った。

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