木村一基王位に藤井聡太七段が挑戦する第61期王位戦七番勝負第2局が、7月13・14日(月・火)に、北海道札幌市「ホテルエミシア札幌」にて行われ、藤井七段が144手で木村王位に勝ちました。
棋譜解析結果
開始日時:2020/07/13 09:00
終了日時:2020/07/14 19:40
棋戦:第61期王位戦七番勝負 第2局
戦型:相掛かり
持ち時間:各8時間
消費時間:144▲479△479
場所:北海道・ホテルエミシア札幌
先手:木村一基王位
後手:藤井聡太七段
この将棋は先手のペースで進み途中では勝勢だったようです。ABEMAで途中までみてたのですが、棋聖戦で渡辺三冠に敗れたしこの日も疲れた感じで調子落としてる感じだったので絶対木村王位がが勝つものと思っていてニュースでみたらビックリしました。この将棋逆転しちゃうの凄いです。
トップ画像の局面図は何度かの先手疑問手のあとの局面でこの手で後手勝勢になったようです。先手が疑問手を連続して逆転に至った局面について、10億手以上読んだ評価値の変化を示します。
局面図
121手目▲1一龍
120手目△5二玉の局面。ここまで先手がリードを広げていきこの時点では先手+2004で先手勝勢。この局面でのソフト読み筋は▲4二金のところ本譜は▲1一龍。若干差が詰まり先手+947で先手優勢となった。
125手目▲4二歩
124手目△2六角の局面。この時点ではまだ先手+953で先手優勢。この局面でのソフト読み筋は▲4九歩のところ本譜は▲4二歩。この手でさらに差が詰まり後手+62で一気に互角となった。
127手目▲4一歩成
126手目△4八角成の局面。この時点では後手+132でほぼ互角。この局面でのソフト読み筋は▲4二金のところ本譜は▲4一不成。先手のこの2手の構想がまずかったようで後手+555で後手有利となり逆転。
129手目▲9七銀
128手目△5七銀の局面。この時点では後手+346で後手有利。この局面でのソフト読み筋は▲5一とのところ本譜は▲9七銀(トップ画像の局面)。この手がさらに悪く、後手+2096で一気に後手勝勢とこのあとはそのまま終局へ。
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