第70期王将戦七番勝負第4局が、2月13・14日(土・日)に東京都立川市「SORANO HOTEL」で行われ、永瀬王座が113手で渡辺王将に勝ち永瀬王座の1勝3敗としました。
※日本将棋連盟WEBページより引用
棋譜解析結果
開始日時:2021/02/13 09:00
終了日時:2021/02/14 18:01
棋戦:第70期王将戦七番勝負 第4局
戦型:矢倉
持ち時間:各8時間
消費時間:113▲441△463
場所:立川・ソラノホテル
先手:永瀬拓矢王座
後手:渡辺明王将
先手矢倉、後手雁木。早い展開で先手が優位を築き封じ手の局面ではすでに先手有利。2日目も先手がリードを保ったまま進み、一度も形勢が入れ替わることなく先手が押し切った。
局面図
60手目△6四銀
59手目▲6五同銀の局面。6五の地点で桂交換を行ったところ。1日目の午後でここまではずっと形勢互角。本局面でのソフト評価値は先手+24。ソフトの読み筋は△7五角(42)▲6六歩打△4二角(75)▲7四歩打△6四銀(63)▲7六銀(65)△3三角(42)▲7七角(68)△7五歩打。
本譜はここで60手目△6四銀。評価値は先手+578となり先手有利に傾いた。
71手目▲4五飛(封じ手)
70手目△4三銀の局面。ソフト評価値は先手+677で先手有利のまま。この局面で定刻となり先手が封じた。封じ手は71手目▲4五飛で、先手はもちろん後手もこの手を想定して一晩考えたと思われる。
88手目△6六桂
87手目▲2一飛成の局面。2日目に入って少し差が広がっており、ソフト評価値は先手+1,012で先手優勢。ソフト読み筋は△2九馬(39)▲6三銀(72)△5三金(52)▲2四歩打△3五歩打▲8六角(68)△6四歩打▲2三歩成(24)△同金(32)▲2四歩打△3九飛打▲6九歩打△2二金(23)
本譜は88手目△6六桂。その後89手目▲2四歩、90手目△3五歩となった。一連の手順で差が広がり、90手目の局面でソフト評価値は先手+1,955となり先手勝勢となった。
96手目△8六歩
95手目▲7三銀の局面。ソフト評価値は先手+1,825で先手勝勢。ソフト読み筋は△2二歩打▲3一龍(21)△7八桂成(66)▲同玉(79)△3二金打▲1一龍(31)△6六歩打▲7七金(67)△2九馬(39)。
本譜は96手目△8六歩と指した。ソフト評価値は先手+3,390で先手必勝となった。
その後しばらく続いたが差は広がり、113手目▲1六桂(先頭図)で後手投了となった。
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