第62期王位戦七番勝負第3局

将棋

 藤井聡太王位に豊島将之竜王が挑戦する、お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負の第3局が7月21・22日(水・木)に兵庫県神戸市の「中の坊瑞苑」で行われ、藤井王位が豊島竜王を117手で破り、七番勝負の成績を2勝1敗としました。

棋譜解析結果

開始日時:2021/07/21 09:00
終了日時:2021/07/22 18:40
棋戦:お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負第3局
戦型:角換わり腰掛け銀
持ち時間:8時間
消費時間:117▲447△479
場所:兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」
先手:藤井聡太王位
後手:豊島将之竜王

  角換わり腰掛け銀で先手が仕掛けるも形勢互角のまま封じ手。2日目にはいってすぐに先手が有利になるとそのまま徐々に差を広げていき一度も逆転することなく先手が勝ち切った。先手の完勝譜。

局面図

72手目△4五桂

 △3三桂に71手目▲8八玉と入城した局面。ここでの評価値は後手+127形勢互角。ソフト読み筋は△5八銀打▲4八飛(49)△4五桂(33)▲同桂(37)△同飛(41)▲2四歩(25)△4七歩成(46)▲同金(38)△同銀(58)▲2三歩成(24)△同金(32)▲4六歩打△同飛(45)▲2四歩打△2二金(23)▲2八飛(48)△5六飛(46)▲2五飛(28)△8六桂打▲同歩(87)△3六銀(47)▲4八桂打△5八飛成(56)▲3六桂(48)△8六歩(85)▲7九桂打△8五桂(73)▲2三歩成(24)△7七桂成(85)▲同桂(89)△8七銀打▲同桂(79)△同歩成(86)▲同玉(88)△8六金打▲8八玉(87)△8七歩打▲7九玉(88)△4六角(64)▲5七歩打△同角成(46)と後手から攻め合う順。
 本譜は72手目△4五桂いきなり桂馬を跳ねたがこの手がソフト的には疑問手。評価値は先手+316となり本局で始めて形勢が傾き、先手有利となった。

82手目△4一飛

 △3三銀に対して81手目▲3七桂とどちらも大駒に当てて駒を打ち合った局面。評価値は先手+591先手有利のままここまで進んできた。ここでのソフト読み筋は△4三飛(45)▲4四歩打△同飛(43)▲3三馬(24)△同金(32)▲2四銀打△同金(33)▲3三銀打△4一飛(44)▲2九飛(49)△3二銀打▲2四銀成(33)△8六歩(85)▲3四成銀(24)△2四歩打▲同飛(29)△1三角打▲2七飛(24)△2四歩打▲2三歩打△8七歩成(86)▲同金(78)△4二玉(31)▲2四成銀(34)△同角(13)▲同飛(27)△3三銀(32)▲2八飛(24)△2一歩打▲8六歩打△8五歩打▲同歩(86)△9四歩(93)▲同歩(95)△8五桂(73)▲8六銀(77)△5一玉(42)▲3二金打△4三飛(41)▲8五銀(86)。
 本譜は82手目△4一飛と一番下まで飛車を引いたが、3三の地点が薄くなってしまったようで、評価値は先手+866先手優勢となり少し差が開いた。

100手目△8六歩

 99手目▲4四歩と歩を垂らした局面。評価値は先手+1,130先手優勢。ここでのソフト読み筋は△3三歩打▲4三歩成(44)△3四歩(33)▲5二と(43)△同玉(51)▲5五金打△同角(64)▲同歩(56)△3五飛(25)▲4六飛(49)△4五銀打▲3六歩打△2五飛(35)▲4九飛(46)△5八角打▲5九飛(49)△3六角成(58)▲8二角打△6二金打▲9一角成(82)△4六桂打▲3七金打△5八馬(36)▲同飛(59)△同桂成(46)▲8二銀(83)△6一桂打▲2六香打△3五飛(25)▲7一銀(82)△7二金(62)▲8一馬(91)△7五歩(74)▲2四角打△7六歩(75)▲同銀(77)△7七歩打▲同金(78)△7五歩打。
 本譜は100手目△8六歩と攻め合いに出たが評価値は先手+1,667となり先手勝勢となった。

 その後も先手が着実にリードを広げて行き117手目▲4六飛(先頭図)で後手投了となった。投了図での評価値は先手+9,074で投了図以下の読み筋は△4五歩打▲同飛(46)△8八金打▲同金(87)△同角成(66)▲同玉(98)△7七と(67)▲同桂(89)△8七歩打▲同玉(88)△9七金打▲同香(99)△7五桂打▲同歩(76)△4四歩打▲6一角打△4一玉(52)▲4四飛(45)△3一玉(41)▲4二金打。

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