第62期王位戦七番勝負第1局

将棋

 藤井聡太王位に豊島将之竜王が挑戦する、お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負第1局が、6月29・30日(火・水)に、愛知県名古屋市「名古屋能楽堂」にて行われ、豊島竜王が104手で藤井王位に勝ち、初戦を制しました。
※日本将棋連盟WEBページより引用

棋譜解析結果

開始日時:2021/06/29 09:00
終了日時:2021/06/30 15:35
棋戦:お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第1局
戦型:相掛かり
持ち時間:各8時間
消費時間:104▲379△380
場所:愛知・名古屋能楽堂
先手:藤井聡太王位
後手:豊島将之竜王

 相掛戦から先手が縦歩取りを狙うのを後手が巧に応接。先手が端攻めを敢行するも後手も端攻めで対抗。後手がやや指し易い局面が続き封じ手の局面で形勢が傾き後手有利に。その後は後手ほぼノーミスで差を広げていき一度も逆転のチャンスも無く後手が押し切った。

局面図

47手目▲8七歩

 図は44手目△9五歩の局面。先手も後手も端を受けづにお互いに取り込んだところ。ソフトの評価値は後手+150でまだまだ形勢互角。ソフトの読み筋は▲9八歩打△7六飛(86)▲1三歩成(14)△同香(11)▲1四歩打△1八歩打▲同香(19)△1七歩打▲1三歩成(14)△同角(22)▲1四飛(34)△2四角(13)▲1七香(18)△1六歩打▲同香(17)△4五桂(33)▲2四飛(14)△同歩(23)▲4六歩打△同飛(76)▲4八香打△8七歩打▲4四角(88)△5七桂成(45)▲同玉(68)△4四飛(46)▲同香(48)△3五角打▲4八玉(57)△4四角(35)▲8三歩打△4七歩打▲5九玉(48)△6五桂(73)▲8二歩成(83)△8八歩成(87)▲同銀(79)△5七桂成(65)▲3四角打△4三香打▲7二と(82)△同金(61)▲8一飛打△8八角成(44)。
 本譜は47手目▲8七歩。これが封じ手の局面となるが、ソフト評価値は後手+535と本局で初めて形勢が傾き後手有利となった。

61手目▲7七桂

 ▲9一香成に対して60手目△9八歩成とと金を作った局面。ソフト評価値は後手+687後手有利のまま。ソフトの読み筋は▲1三歩打△4五桂(33)▲7七桂(89)△3三角(22)▲4六歩打△同飛(76)▲4八香打△2六飛(46)▲4五香(48)△2八飛成(26)▲4八歩打△4五歩(44)▲3五香打△7五香打▲3三香成(35)△同金(32)▲3六歩(37)△8八と(98)▲同銀(79)△5四香打▲1二歩成(13)△7七香成(75)▲同銀(88)△6五桂(73)▲6九桂打△7七桂成(65)▲同金(78)△4六桂打。
 本譜は61手目▲7七桂と先に桂馬を跳ねた。ソフト評価値は後手+908後手優勢と差が少し広がった。

99手目▲5二銀

 図は最終盤。▲7二飛成に98手目△4三玉と玉が逃げた局面。すでにソフト評価値は後手+1,824後手勝勢。ソフト読み筋は▲5九金打△9八銀打▲8九銀打△9五香打▲9六歩打△8九銀成(98)▲同玉(79)△9六香(95)▲9七歩打△同香(96)▲同銀(88)△9六香打としっかり受ける順。
 本譜は99手目▲5二銀と王手をかけたが、この手でソフト評価値は後手+4,625後手必勝となった。

 そのあとは数手進んで104手目△4二玉(先頭図)を見て先手投了となった。投了図は先手受け無しのようでソフト読み筋は▲5一銀(52)△同玉(42)▲7一龍(73)△5二玉(51)▲7二龍(71)△4三玉(52)▲3三金打△同角(22)▲同桂成(25)△同玉(43)▲3二龍(72)△同銀(31)▲2四金打△4二玉(33)▲3三角打△同銀(32)▲同金(24)△同玉(42)▲2二銀打△4三玉(33)▲3三銀成(22)△5四玉(43)▲8九玉(79)△8八桂成(76)▲同玉(89)△7六桂打▲9七玉(88)△7八龍(58)▲6六桂打△6四玉(54)▲9六玉(97)△9八飛打▲9七歩打△9三香打。

コメント

タイトルとURLをコピーしました