第70期王将戦七番勝負第3局、1月30・31日(土・日)は、渡辺明王将VS永瀬拓矢王座 戦が栃木県大田原市「ホテル花月」で行われ、渡辺王将が115手で永瀬王座に勝ち3連勝としました。
※日本将棋連盟WEBページより引用
棋譜解析結果
開始日時:2021/01/30 09:00
終了日時:2021/01/31 17:25
棋戦:第70期王将戦七番勝負 第3局
戦型:相掛かり
持ち時間:各8時間
消費時間:115▲418△451
場所:栃木・ホテル花月
昼食休憩:12:30~13:30
先手:渡辺明王将
後手:永瀬拓矢王座
第2局と打って変わって本局は落ち着いた展開。指しての進みも遅く35手目の▲8二歩が封じ手(最初の図面)。その後に先手の渡辺王将に局面が傾いたあとはじりじりと差を広げていき、一度も逆転がないまま先手の渡辺王将が押し切った。
局面図
58手目 △6二金
57手目▲7三角成と王手に角が成り込んだ局面。ここまではずっとほぼ互角で戦いが進行していて。ここでも評価値は先手+148で形勢互角。ソフトの読み筋は△6二角打▲6三馬(73)△8九飛成(86)▲2六飛(29)△7七歩打▲同金(78)△8五桂(93)▲7八金(77)△6五桂打▲7六飛(26)。
本譜は58手目△6二金と金が上がったががこの手で先手の評価値があがり先手+433になった。初めて形勢が傾き先手有利となった。
66手目△7二歩
図は65手目▲2五飛と2九にいた飛車を活用し左翼への展開を狙った局面。ここまで先手有利が継続しており本局面の評価値は先手+585で先手有利。ソフトの読み筋は△3五歩(34)▲2六飛(25)△4二玉(51)▲7六飛(26)△3一飛(61)▲8四馬(83)△6一金(62)▲7三銀成(82)△3六歩(35)。
本譜は66手目△7二歩。ソフト評価値は先手+1,007で先手優勢と差が広がった。
82手目△8八桂成
先手優勢のまま決定機を与えず粘り強く指し続けいる。図は81手目▲9三飛成と桂馬を取っ手飛車が成り込んだ局面。ソフト評価値は先手+1,418で先手優勢。ソフトの読み筋は△4二玉(51)▲4七香打△8八桂成(76)▲6八銀(79)△3三馬(77)▲4五桂(37)△2四馬(33)と後手玉を固める順。
本譜は82手目△8八桂成と先に桂馬をなったがこの手でソフト評価値は先手+1,984で先手勝勢となった。
102手目△4二玉
先手勝勢のままじりじりと差が開くもののまだまだの局面。101手目▲5六香薄くなった中央を狙って香を打った局面。ここでのソフト評価値は先手+2,981と先手勝勢。ソフト読み筋は△6四角打▲4五桂打△4二金(32)▲9二龍(93)△6二金(72)▲6六香打△同馬(88)▲同歩(67)△4一玉(51)。
本譜は102手目△4二玉と玉をあがって受けた。この手でソフト評価値は先手Mate:128となり。先手の勝ちとなった。
ここからは先手は間違えずに寄せていき、115手目▲5五香を見て後手が投了した。
コメント