渡辺明王将に永瀬拓矢王座が挑戦する第70期王将戦七番勝負の第1局が1月10、11日(日、月祝)に静岡県掛川市の「掛川城 二の丸茶室」で行われ、渡辺王将が125手で永瀬王座を破り、七番勝負の成績を1勝0敗としました。
※日本将棋連盟WEBページより引用
譜解析結果
開始日時:2021/01/10 9:00:00
終了日時:2021/01/11 18:43:00
棋戦:王将戦
場所:静岡・掛川城 二の丸茶室
持ち時間:各8時間
消費時間:125▲457△477
先手:渡辺 明 王将
後手:永瀬拓矢 王座
戦型:角換わり腰掛け銀
角換わり腰掛け銀の早い展開で先手渡辺王将が77手目を封じた。2日目になって先手が先行。少しずつリードを広げてそのまま押し切った
局面図
88手目 △5五歩
2日目に入って戦いが進み87手目▲5八飛と飛車が当たりをかわしながら王手した局面。この時点までは形勢は互角のままで来ており評価値は先手+217。ここでのソフトの読み筋は△5六歩打▲7四銀打△9七歩成(96)▲8三銀(74)△8八と(97)▲同玉(79)。本譜は88手目△5五歩と5五から歩を受けた。この手で本局は初めて形勢が傾きソフト評価値は先手+883と先手優勢になった。
106手目 △5三銀
図は先手が駒を打ち込み駒を取りあった後、105手目▲5四同飛と飛車で金を取った局面。ここまで先手はじりじりとリードを広げこの局面での評価値は先手+1715で先手勝勢。ここでのソフトの推奨手は△5三金打。本譜は106手目△5三銀と銀を打った。この一手で評価値は先手+3128と先手必勝とまで差が開いた。
先頭の図面は125手目▲7七同桂までの投了図。この局面での評価値は先手+17,354。これ以降のソフトの読み筋は△9八金打▲同香(99)△同香成(91)▲同玉(88)△9七歩打▲同玉(98)△9六歩打▲同玉(97)△9八飛打▲8五玉(96)△9六角打▲7六玉(85)△6五銀打▲同玉(76)△8七角成(96)▲7四玉(65)△7三歩打▲8四玉(74)△9五飛成(98)▲同玉(84)△7七馬(87)▲同飛(79)△9四歩打▲同銀成(83)△8三桂打▲8四玉(95)。
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