渡辺明棋聖に藤井聡太七段が挑戦する第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第2局が6月28日(日)に東京・将棋会館で行われ、藤井七段が渡辺棋聖を90手で破り、五番勝負の成績を2勝0敗とし、初タイトル獲得にあと1勝と迫りました。
※日本将棋連盟WEBページより引用
棋譜解析結果
開始日時:2020/06/28 9:00:00
終了日時:2020/06/28 18:38:00
棋戦:棋聖戦
場所:東京・将棋会館
持ち時間:各4時間
消費時間:90▲230△235
手合割:平手
先手:渡辺 明 棋聖
後手:藤井聡太 七段
戦型:矢倉
対局後の渡辺三冠のコメント「気がついたら負けになっていた」にもあったように特に先手に悪手がないまま後手優勢になりそのまま押し切った。棋譜解析結果では72手目△4七不成で後手+954から後手+502に下がったため疑問手とされ、73手目の▲5九金の後先手+1252に戻ったため、▲5九金が悪手と判定されている。
局面図
72手目△4七歩成
10秒の棋譜解析で疑問手とされている72手目△4七歩成の局面を135億手読ませてみるとこの局面ですでに後手+1503であり疑問手ではない。この局面でのソフトの読み筋は▲同金(58)△5八角打▲7五金(76)△同銀(64)▲4二歩打△同玉(41)▲7五角(66)△4九角成(58)▲5四銀打△3八飛打▲4八歩打△3四飛成(38)▲6五銀(54)△7四歩打▲3五歩打△同龍(34)▲3六歩打△同金(45)▲6六角(75)△8七歩打▲9七玉(88)△7五金打▲3六金(47)△同龍(35)▲3七歩打△同龍(36)▲5五角(66)△8八歩成(87)▲7九桂打△4八龍(37)▲4四歩打△同飛(43)▲同角(55)であるが、73手目の▲5九金の局面でソフトで5億手程度読ませると先手+1770程度であり特に悪手とは言えない。ソフトに深く読ませるほど後手有利なっていく恐ろしい局面です。
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